若女将の加太便り

誕生15周年記念 ひいなの湯リニューアルOPEN!

結婚記念日

こんにちは。
金曜日の夜がてんてこ舞いに忙しいと
脳が勝手に土曜日の夜と勘違いします。

今日が土曜日なんだなー。

実は昨日は23回目の結婚記念日でした。
ところが歴史に残る最低最悪な記念日になりました。

くわしい理由はさておき・・・

笑い合える人の傍でずっと一緒にいて
贅沢などなくてもいい慎ましやかでいいから
美味しいねーと言い合えて
些細なことで笑って
あったかい布団で眠りにつけて
ほんの少しの自由な時間があれば・・・


23年前、結婚への願望なんてそれくらいのものだったことを思い出します。
新婚旅行で行ったバリ島で
なぜかスケッチブックと絵具を持って行った私たちは
滞在中のホテルで何枚かの絵を描きました。
「ただ描くだけだと面白くないからスタッフの人たちにどっちが上手いか判定してもらおう」
言い出した主人が全敗して大笑い。
世界中どこであろうが花嫁には優しいということです。笑
いつのまにか仕事仕事の毎日になってしまったけど、そんな時間が理想でした。

特別な予定すら立てていなかった記念日。
あまりにも過酷だった一日の終盤に
主人が気を遣い近所のスーパーで買ってきてくれた鱧とタコを調理してくれました。
主人も疲れているはずなのに。

加太のタコは最高❣️ハモは撮り忘れました😓


「お疲れさま」
と即席料理でカンパイして疲れがドッと出て二人ともなんとなく無言。

なぜか涙が出てきてちょっとだけ考えて
「私はねー。おとうさんとー、笑って暮らす未来があればー、ほんまに、何にもいらんわー。」
と意識的にゆっくりと言葉にしました。
「オレもおかあさんでよかったとほんまに思うよ。」
と主人もしんみり。
子どもたちが巣立つ時期を迎え
素直な気持ちが洩れました。

しばらくしてアルコールが弱い主人は寝落ち。笑


夫婦となり
家族と仕事のハザマで次第に同志になり
そしてまたゆっくりと夫婦に戻っていく感覚。

この感覚は生のもの。お客さんもいろいろな思いでいらっしゃる。この気持ちを生かしていけたら。

そんなふうに24年目も頑張っていけたらと思います。