若女将の加太便り

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「2019年12月」の記事一覧

火事の夢

私は毎晩必ず夢をみるのですが
昨晩は初めて「火事」の夢をみました。
火事ですよ火事。
目が覚めて「なんちゅう不吉な・・・」とモヤモヤとした気分でいましたが
調べてみるとなんと一家大繁栄の大吉夢らしくめちゃくちゃ縁起がいいらしいではありませんか!
夢の中では大切なものをしまっている場所がいくら考えても全く思い出せず(夢あるある)焦りまくりながら必死で探しまくり
めちゃくちゃ疲れながら目が覚めたのがこれで救われれた。
あー良かった!チャンチャン!
というお話でした。すみません。笑

さてさて。
久しぶりにブログを投稿する高い壁を乗り越えましたので
元気に書いてまいりたいと思います!
少し前ですが京都に行った際にムスメっ子とランチしてきました。
鴨川沿いのイタリアンでした。


お天気に恵まれたので鴨川を望む景色もよく
先斗町にある店構えも雰囲気もカッコよく
お料理もそれなりで・・・
なのにランチタイムが終ろうとするときに別の二人連れが来られただけで
結局客は我々含む4人だけでした。
平日とはいえ大丈夫なんやろか・・・
客商売をしている身としては他人事とは思えず。

リピートはあるか?と問われたらどうでしょう?
高級感もあり味もそれなりなのになんだか味気ない。
シュッとしたお兄さんがお料理説明してくれるけどなんだか温かみがない。
そう
「ここじゃなきゃいけない理由」がない。
しかも歩けばいたる所にお店がある京都ですから。

リピートって・・・なんだろう?
当館はリピーター様が多いです。
最多利用の超のつく常連様はなんと通算48回という大変ありがたい方もいらっしゃる。
決して自慢ではなく
離れていってしまわれた常連様ももちろんある訳です。
私は全く楽天的ではないので
ちょくちょく離れていかれた方々のお顔を思い出すのですが
その都度心がグシュッと萎みしょんぼりするのです。
そして
その方々の期待に応えられなかった罪の意識に苛まれます。
でもこの罪の意識はきっと私にとって大切なものなのだと思います。

20年前は真っ白だった予約帳。
西川きよし師匠じゃないけれど主人とともに「ちっちゃなことからコツコツと」頑張ってきました。
私が手書きしたチラシを大阪までポスティングに行ったこともあります。
あまり効果はなかったけれど唯一
「文面に感動した!」と仰ってくださったN様夫妻はそれから何度となくご来館くださる常連様第一号になりました。
いろんな方のご縁で今があります。
 

もとに戻りますが

リピートしてくださる理由は案外わかりやすいのかもしれないです。
それはお客さまのために楽しそうに次々といろんなことを考えてくれる
前向きなスタッフたち。
日々ちいさな衝突をしながらもみんなオトナで分別があって
それぞれの個を大切にしてくれて仲よくまとまってくれている。

きっとみんなウチの旅館が好きでいてくれて
それがあったかい宿の空気を創り出してくれている。紛れもなくひとりひとりのおかげ。
外面上でいくら取り繕おうがなんとなく仲が悪いしこの職場は雰囲気が悪いなー
ってのはお客さまにはバレバレでしょうから。

石川県からのリピーター様!

だからほかの何物でもなく
成長過程を支えてくれたスタッフたちこそが私の宝物です。
スタッフのためにいい宿を作りたい。
その想いはずっと消えることなく私を動かしていますし
これからもそうであるだろうなと思います。

火事の夢がドドーンといいことをもたらしてくれるかな?

期待して待ってみよっと。