ひと針ひと針
先々週に洗濯するために取り外した座布団カバーは
おかあさんがすべて入り口を縫い付けてくれました。
壊れかけたファスナーを閉じ合わせ
御年85歳が合計70枚をひと針ひと針丁寧に。
働くってなんでしょね。
もはや家計のためではなく、一人で縫い上げたことを恩に着せるわけではなく、決して自慢するわけではなく。
母親が子どもを無条件に愛し、なんの見返りを求めず育てるように、働くことは人生そのものとして。
だからこそとても尊い。
来ていただいたお客さま。
この座布団は大女将の優しい作業で生まれ変わっています。
そう思いながらお使いいただければ幸いです。