あと少しで並ぶ
早いもので11月に入りました。
10月30日、誕生日でした。
結婚したのが27歳8ヵ月、結婚してから27年と4ヵ月、あともう少しで未婚の時間と結婚してからの時間が同じになります。早いような遅いような・・・。
全国旅行支援のおかげで夏休み中のような忙しさですが、次男坊も帰ってきて久しぶりに元気な顔が集まり、特別なことはなくとも同じ空間で過ごせることだけで十分すぎるくらい幸せな気分だったのに、長男からはケーキを、次男からは可愛い花束をもらいました。次男坊に至っては主人のスーツを勝手に拝借し盛装して「おめでとう!!」と。笑 おどけた様子に笑ってしまったけれど、わざわざ買ってきてくれた気持ちが嬉しすぎて涙をごまかすために大笑いしました。
これまでほんとにいろいろあったなぁ・・・としみじみ。
覚悟を決めて嫁いだつもりでしたが、思ってもみない毎日の蓄積が「結婚」と言うのですね。笑
家事育児も宿という職業も和歌山という土地さえも何もかも初めて尽くし、数えきれないほどお客様に叱られ、その都度頭を下げ、殆ど休みなく働き、いっぱいいっぱい泣いてきましたよね。でもこうして主人や子どもたちや友人・スタッフに祝ってもらえること、すべての苦労が帳消しになる瞬間でした。
この歳を迎え思うことは、仕事に邁進してきて得たものは確かにたくさんあります。経験値や人脈であったり経済的な面など。でも私にとっての幸せの分量としては知れているのですよね。別にいい車に乗って贅沢な暮らしをしたいわけではなく、なにがあろうと大切なのは「家族」。お金では決して買えないものにこそ価値がある。子どもたちには「親より一分一秒でも長生きすること!それが一番の親孝行なんやで」といつも諭しています。笑
27年、それなりにおかげさまで人に恵まれなんとか今があります。感謝しかありません。
私の次の目標は「宿としての社会的地位を高めること」です。要はスタッフたちの生活水準を高めたいのです。
他の業種と比べ、旅館業はまだまだ年収が低い印象があります。さらに時間に不規則で仕事もキツイ???となると有能な人材を求めづらい。そうなるとさらに業績が上がらない。業績が上がらないと給料が低いままだし設備投資や改善ができない・・・という負のスパイラル。
将来家庭を持ったり不自由なく生活するため、形として整備していきたい。そのためには何はさておきスタッフたち個々の頑張りが必須です。そして流れはできつつあります。いや、きっとできる!念じれば叶うのだ!笑
さて、この1年も頑張りますか。