視察研修旅行
48都道府県。
まだ訪れたことのないところを数えてみました。
北から・・・青森、秋田、岩手、山形、福島、茨城、山梨、鳥取、高知。
(新幹線で通り過ぎた!は省く)
齢50にしてなんという行動力の乏しさよ。
書いてみるとこんなにあるぞー。
とはいえ普通の主婦をしていたら行けていないだろう旅も多くしている。
昨年前まではここに「長野県」が入っていました。
海なし県の住民が海に憧れがあるのと同様
毎日海を見つつ磯の香りを嗅いで過ごす環境下にあると
ただそこに佇むだけで健康を手に入れられそうな
とてもいい人にレベルアップしそうな
そんな新緑に囲まれたのどかな地が非常に贅沢なように思うのであります。
そう、私にとって日本の屋根を有する長野県は神秘に包まれた聖地でした。
それがこの1年間で3回も訪れるご縁をいただけたことにビックリ。
感謝感謝なのであります。
先日も日本旅館協会和歌山県支部の視察旅行で
信州は湯田中温泉へ出向いてまいりました。
お世話になったのは「あぶらや燈千」さま。
到着してまず丁寧に館内の案内をしていただき
その後は社長さまのご講演。
45歳の若い社長さまですがその英知と行動力で素晴らしい成果を出されています。
胸襟を開いてのフランクな内容のご講演は
同業者しかわからない喜びや苦労などが手に取るようで
大変ためになる有意義なお話でした。
はるばる長野まで赴いて良かったと思いました。
女将さまもとてもチャーミングで素敵♡
お若い方々がいきいきと動いていらっしゃるとても素晴らしいお宿でした。
皆さまも機会がおありでしたらぜひ行かれてください。
そして長野と言えばこれは外せません。
今回も美味しいお蕎麦を堪能しました♡
さー今日もがんばるぞい。
どうか無事に終わりますように。
桃
皆さまこんにちは。
スーパーの店頭にも桃が並ぶようになりました。
和歌山は言わずと知れたフルーツ王国です。
桃を見ると決まって思い出すのは二人。
一人は実家の母、一人は京都で暮らすムスメです。
二人とも桃が大好きだから。
小さい頃、セミの声が賑やかな夏の暑い仏間の香りは
お線香とお供えでいただいた甘い桃の入り混じった香りでした。
いつも子どものことを優先してばかりの母が唯一
「おかあさん、桃が好きなんよ」
そう言いながら台所に立ったまま美味しそうに食べていた光景が忘れられません。
その日以来、私の中で桃は母のものとなりました。
「スイカのほうが好き!」
と私が桃をまったく食べなかったのは
幼心におかあさんに食べさせてあげたかったからだというのを
大人になって気づきました。
だからなのかムスメの桃好きには不思議な縁を感じます。桃王国和歌山に嫁ぎながらやっぱり桃を通り過ぎる人生になりそうです。
先日早速スーパーで買ってきたものをムスメに送りました。
そのほかにお菓子やスパゲティやレトルト食品などぎゅうぎゅう詰めにして。
夜に珍しくLINEのビデオ通話で話し
「じゃあ切るからね」と言うと
一瞬画像のムスメが寂しそうに眼を伏せたのがわかりました。
しっかり食べて健康な生活を送るんやで。
母の願いはそれだけ。
今年になってようやく余裕ができ
始めたアルバイトでいろいろ学ぶこともあるようです。
{働く}ということの大変さと同時に
とても親切な周りの大人たちに助けられて感謝の心が芽生え
人の役に立つという尊さ楽しさも分かりだした様子。
それよりなにより少しだけ母の私に対する見方?みたいなものも?笑
電話の端々からそんなことを感じ取り
うれしく思った夜でした。
さー母も頑張るぞ。
結婚記念日
こんにちは。
金曜日の夜がてんてこ舞いに忙しいと
脳が勝手に土曜日の夜と勘違いします。
今日が土曜日なんだなー。
実は昨日は23回目の結婚記念日でした。
ところが歴史に残る最低最悪な記念日になりました。
くわしい理由はさておき・・・
笑い合える人の傍でずっと一緒にいて
贅沢などなくてもいい慎ましやかでいいから
美味しいねーと言い合えて
些細なことで笑って
あったかい布団で眠りにつけて
ほんの少しの自由な時間があれば・・・
23年前、結婚への願望なんてそれくらいのものだったことを思い出します。
新婚旅行で行ったバリ島で
なぜかスケッチブックと絵具を持って行った私たちは
滞在中のホテルで何枚かの絵を描きました。
「ただ描くだけだと面白くないからスタッフの人たちにどっちが上手いか判定してもらおう」
言い出した主人が全敗して大笑い。
世界中どこであろうが花嫁には優しいということです。笑
いつのまにか仕事仕事の毎日になってしまったけど、そんな時間が理想でした。
特別な予定すら立てていなかった記念日。
あまりにも過酷だった一日の終盤に
主人が気を遣い近所のスーパーで買ってきてくれた鱧とタコを調理してくれました。
主人も疲れているはずなのに。
「お疲れさま」
と即席料理でカンパイして疲れがドッと出て二人ともなんとなく無言。
なぜか涙が出てきてちょっとだけ考えて
「私はねー。おとうさんとー、笑って暮らす未来があればー、ほんまに、何にもいらんわー。」
と意識的にゆっくりと言葉にしました。
「オレもおかあさんでよかったとほんまに思うよ。」
と主人もしんみり。
子どもたちが巣立つ時期を迎え
素直な気持ちが洩れました。
しばらくしてアルコールが弱い主人は寝落ち。笑
夫婦となり
家族と仕事のハザマで次第に同志になり
そしてまたゆっくりと夫婦に戻っていく感覚。
この感覚は生のもの。お客さんもいろいろな思いでいらっしゃる。この気持ちを生かしていけたら。
そんなふうに24年目も頑張っていけたらと思います。